「徳川家光の智恵」

日光東照宮が「世界遺産」に選ばれたとのこと。・・・本当にいいことですね。
実は9年ほど前に、日光東照宮を夫婦で見学に行きました。
私は、ここは徳川家康だけのお墓であり、その霊廟だと思っていました。
しかし、現実は違うのです。
何事も、「人のうわさだけを信じたり、現場に行きもしないで
いいかげんな類推をする」と、とんでもないことになります。
私も文部省の教科書だけを信じて、「家康のお墓」だと信じていました。

徳川300年間の間に、日本全国の殿様は2年に1回は江戸に登り
さらに、日光東照宮に参勤交代で訪問しなければなりませんでしたが、
それらの殿様だけが入れる大理石の部屋が東照宮には、あります。
私たちが、訪問した日は、その特別の大理石の部屋に入れる日でした。

大理石の部屋に導かれ、正座して頭を上げると・・・・・
3人の神様が祭られていました。
1人は「徳川家康」。・・・・・
1人は「源頼朝」。・・・・・
そして、3人目は誰だと思われますか?
この人を祭るように命じたのは「徳川家光」ですが、この人の「智恵の深さ」が
よくわかります。300年間外様達が徳川家に反乱しない理由がそこにあります。
それは、「豊臣秀吉」です。・・・・・
鹿児島の島津家や山口や土佐は豊臣側の殿様達ですが、こころの底は「徳川憎し」
でも、これでは、彼らも300年間反乱もせずに徳川家に忠誠を誓うでしょう。

日本では古来から死んでしまえば、皆「同じ霊界」に入り安息するとの考えから、
和歌山県の高野山でも1万人以上の全国の殿様のお墓がありますし、
高野山には織田信長も豊臣秀吉も徳川家康も歴代の天皇の遺髪も
あらゆるものが、祭られています。
現世における「敵か味方か」という尺度を超えた「日本思想」があり
「現世のいがみ合い」を超えた「霊界と現世の両方にまたがる平和」の姿を
古来から追求し、文化・芸術・思想として日本では磨き上げてきています。

「親と子のいがみ合い・先生と生徒のうらみ・党首と党員の敵対・・」等と言う
珍奇な小さな敵対から、「アメリカとロシアの敵対・共産主義と資本主義の敵対」
という架空の虚構の意識の敵対と対立を超えて、これからの未来においては、
「連鎖循環価値という環の思想」で、日本は21世紀の世界を力強く指導し、
思想・文化・芸術・科学で確実にリードすると私は2000年を前に確信しています。
「世界的な和の思想」に基ずき「話し合いと対話」の日本外交を樹立すべきです。

徳尾裕久(とくお ひろひさ)。