「民主主義と土地所有制度」(戦争回避策)

(A)世界の経済的繁栄の基本条件とは世界平和である。
「金持ちケンカせず」というように、古来昔から金持ちの国は戦争はしないもの
だ。しかし、現代においての貧乏国には、世界的に共通の条件が存在している。
ベルリンの壁が崩壊してから10年たつのに、未だに社会主義経済から資本主義
経済への具体的なシナリオが描けていない国ほど、貧乏であり、好戦的であり、
世界の列強国に対して、挑発的である。また、世界的に貧乏国ほど海外から借り
たお金も返さない国がある。これらの貧乏国には共通な前提条件がある。


(B)それは大土地所有制度が存在し、また集団農業や国営農業が残存して
非能率であること。また民主主義が育つには、あまりにも自立的経営が成り立た
ないと言う経済的基盤の弱さである。ちなみに、北朝鮮とユーゴスラビアの
コソボ地域でも、未だに国による土地所有制度が残存して、国営農業や集団農業
が残存している。社会主義経済は50年から100年の間の壮大な社会的歴史的
実験に失敗している。第二次世界大戦の後にドイツと日本はアメリカの指導で
農地解放を展開して、大地主の大土地所有制から小土地所有制へ変革して、
小農経営を増やし、土地を持たない労働者を都会へ集めて工業を興し経済的基盤
の厚みを増やして、経済的繁栄を産み出した。


(C)IMFや国連レベルの指導や、アメリカからの経済外交においても
「大土地所有制度から小土地所有制度への変革と集団農業から小農経営農業への
変革」をも視野に入れた経済政策指導を展開すべきである。日本政府もこういう
歴史的な経済政策の提言をなすことにより、北朝鮮の経済危機を自立的に回復す
るように経済外交を展開して欲しい。相互に助け合う外交が今こそ必要だ。


(D)日本海や太平洋や東シナ海で自衛隊や日本人や北朝鮮人や韓国人や中国人
やロシア人やアメリカ人やアメリカ軍の誰一人として、血を流すことがないよう
に、いまからアジア全域の経済的繁栄のシナリオを土地政策や農業政策も含み描
いて、日本歴史における農地解放の重みを考え、21世紀の未来設計を世界的
視野で日本はリードする歴史的役割があると思う。


(E)民主主義の発展と私的土地所有と活用との関連について考えてみたい。
第二次世界大戦後に農地解放を成し遂げたのはドイツと日本だけである。ドルに
追いつくマルクと円を強くしたのは、戦前の大土地所有制から私的土地所有への
大きな変革のおかげである。社会主義革命を起こしたロシア・中国・ベトナム
北朝鮮・東ドイツ・東欧・キューバ等は大地主による大土地所有制から、一気に
国による大土地所有制に変革して50年から100年の間の社会的歴史的実験に
失敗している。現代でも戦争を起こしそうなイラクや北朝鮮でも貧富の格差が
大きいところほど大土地所有制が残存している。ODAで債務返済をしない国の
特長は国による大土地所有制か、インドネシアやフィリッピンの様に大地主に
よる大土地所有制があり、貧富の格差の大きい国である。国際的にも国連レベル
でも、世界的に私的土地所有制に変革を促進して、「貧富の格差」を小さくして
民主主義を育成し、また土地の活用においても定期借地権やPFIを導入して
世界的公共事業を企画すべきである。北朝鮮でも国による大土地所有制と国有
農業の失敗を歴史的にも反省して、アジア農業における小農経営を導入する様に
日本政府は具体的に提言して、友愛精神に基づく友好外交を展開すべき時である。
それが、真に戦争を回避し、豊かな平和を創るための経済政策提言外交であろう。


(F)「汝の隣人を愛せよ」という古来からの聖言がある。クリスマスを喜ぶ
我々日本人の隣には、現実に「貧困で苦しみ飢えている人々」がいる。テレビで
放映している。知らん振りをすべきではない。為政者と国民は違う。また日本
でも戦後、アメリカからの莫大な食料援助で助けられたではないか。歴史を
2000年の長さで考えよう。お互いの人間としての尊厳さにきずき、互いに助け
合う事が大事だ。日本政府は約束を厳守して「北朝鮮に人道的な立場から食料
援助すべきである」。クリスマスの日に発表することこそ、国際的な信頼も得ら
れる。「非人道的な日本の首相」であれば、国連を含む国際的な総批判が起こる。
日本には、今は援助できる「お米」がある。倉庫に山のように古米・古古米・
古古古米がある。日本の農民一人一人が手作りしたものである。横着な政治屋が
「イチャモン政治」をして、手作りしたものではない。天地の意図をなめるな!
外交は論理的に整理して、区別して多くの選択肢を考えてパラレルに動くのだ。
我々人類を生かし、地球や天体を動かす「大いなる力」をなめるな。永遠に!

徳尾裕久(とくお ひろひさ)。