「円相場安定の基本思想」

(1)ニューヨーク証券取引所の株価が下がると、円は上がります。
世界資本が、「ものづくりに強く安定した日本」に、投資するからです。
円が高くなると、アジアからの輸出増でアジア市場の株価が上がります。
中国の元と円との「格差」があるほうが中国経済は成長するからです。
香港の株価が上がり、シンガポールやタイやシドニーの株価が上がります。

(2)また、円が上がると、マルクも上がります。連動します。
世界資本がリスクを最少化するため分散投資するからです。通貨格差が大切です。
アジア市場の株価が上がれば、ロンドンの株も上がります。
香港株高とロンドン株高で、NYはふたたび株高になります。世界は連鎖します。
また、円が下がると日本の株価は上がります。輸出増が見込まれるからです。

(3)円高で日本の輸入は増加し、アジア貿易は増加します。
「元の安定」は、世界経済の再生のかなめ、でもあります。
アジア貿易の増加で、円決済が増え、円通貨量が増えます。

(4)アジア貿易が増加し、アジア株高になれば日本株は上がります。
世界デフレからの脱出には、世界市場活性連鎖の設計が必要です。

(5)1999年1月からユーロが歴史的に登場しました。ドル独占体制から、
ユーロ・円・ドル三極通貨体制への移行は世界市場を活性化します。
ドル不安のリスクを最少化するために、各国は手持ちのドルをユーロと円
に変えて、ドルとユーロと円のバランスをとり安定するように政策をとります。

(6)ドル不安の「緩衝機能」をもつ円は、少しあがります。
また、ユーロの不安定の緩衝機能をもつ円は、その時、上がります。
さらに、ユーロ・円・ドルの基本の金は、少し上がって行きます。
NY株を上げるためには、世界通貨の循環フロー設計が必要です。
アメリカ資本が投機からアジアの実体経済への投資を高めること。
実体経済への投資企業の税を安くすること。再度アジア市場を
活性化することが、NY株を上げる早道です。「国連金融取引き税」を
世界的に新設して、規制をかけつつ、管理する方法も選択肢のひとつです。

(7)1999年度からのユーロの登場はドルの横暴を防ぎ、各国は外貨
準備通貨における、ユーロと円とドルとのバランスをとりつつ、円を購入して
世界経済の緩衝機能的役割を、円に期待して、円高をもたらします。

(8)アダム・スミスの言う「神の見えざる手」による予定調和の世界とは、
世界経済の成長と安定のために、「自由なる格差」をつくり、世界資本
のリスク最少化のための、全体最適解として、為替市場・貿易市場・
証券市場・商品相場市場をボーダレスに瞬時の情報交流で展開する世界です。

(9)NY株は安定はしますが、ドル安は世界的傾向になります。
アメリカの国内の企業ですら、国際化して、ドルとユーロと円を持ち、
合併・買収・統合して、ヨーロッパやアジアの企業と連合し世界融合します。
「世界企業」が登場して、コストにきびしく、24時間365日の競争と
世界的ネットワークと、「世界的経営システム」が生まれてきます。

(10)格差・連鎖・因果・波動・変化と安定の地球的な資本循環です。
「 国際的・普遍的な世界意識」も、自由に地球を循環します。
まさに、ボーダレスな時代とは、地球循環の意識の波動の時代です。
1国の問題を1国だけではなく、連鎖的に「全体最適解」で
バランスをとりつつ、国際的わく組みで、解決する世界的な時代です。

(11)解決法は、数珠玉の数珠のような因果関係の重要度に応じて
時間とともに変化します。国際的経済政策は実験科学の世界です。
解決法は、時間とともに順序が変わり、因果関係は変化します。
連鎖的な環のような一連の因果が世界的調和のための解決法です。

(12) 問題と答との関係において、世界経済においても、
「問題」があるから、「答え」が発生するのではなく、
「答え」があるかぎり、「問題」は発生するという考えがあります。
問題はかならず解決できるのです。ベストではなくベターで。
1ドル110円の下で社内レート1ドル100円・80円・60円
の社内体制をつくり、戦略的な対応を準備して、海外との荒波を
のりきることが「じょうずな経営」です。今準備すべき時なのです。

(13)人間の意識の底の底の底にある「共通潜在意識」はみんなつなが
っているという。その共通潜在意識の中心に「国際的普遍的意識」がある
という。世界の為替市場には何万人もの相場師もいて、家族や未来の
為に、上げたり下げたりして利ざやをかせいでいるという。かの国では
国民の税金や貿易収支の利益を使い「PKO」の名の元に株価操作や
為替操作もやるという。世界的安定のためには「円相場」は安定する
ことが、アジア経済やアメリカ・ヨーロッパ経済にも好ましいことです。

(14)「金本位制」の時代から「紙幣印刷本位制」になり、過剰に刷
られたドル紙幣はニューヨーク市場に世界的に集中して、かろうじて
ドル通貨の価値を維持しています。「1:60」の比率で世界貿易6兆
ドルに対し370兆ドルの金(カネ)経済の世界である今日において、
「世界通貨の円」を創るべき世界史の最大の好機を世界経済は準備して
いると思われます。アジア・ヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・東欧
・南アメリカを含み、今こそ「円相場を安定」して、世界通貨の三極構造
をバランスよく創れば世界経済はさらなる飛躍をとげるでしょう。
1対60は歴史の進化とともに1対80に1対100に確実に進化発展します。

(15)「国際的普遍的意識」は「世界的な対話」で構築されていくものです。

(16)NY市場に今度TOYOTA自動車が上場するという。
日本の企業も500社ぐらいは国際会計を採用し、金融も大融合組織に変えて、
24時間365日のNY市場に上場できると思う。上場すべきである。
通産省と民主党を中心にこういう国際化を推進すべきである。世界企業を育てよ。
日本のモノづくりは世界最高である。国際的融合組織に企業を創り変えるべきだ。
「モノづくりありて金づくりできる。」のだ。国の境をはずせ。意識を変えよ!
日本がリードする時代に変わりはない。世界各国が円を購入する意欲は高い!。
日本がリードするからアジアも世界も動いている。大切な国だ。日本は自信をもて!

徳尾裕久(とくお ひろひさ)。